騎士の私と悪魔の取引 百合の口付け (二次元ドリーム文庫)
上田ながの
キルタイムコミュニケーション (2017-03-29)

騎士の私と悪魔の取引 百合の口付け (二次元ドリーム文庫)
3月発売の二次元ドリーム文庫の新刊です。
読み終わったので、レビューです。

百合とタイトルにある様に、今作は男性主人公のいない百合作品です。

主人公兼ヒロインの「サリア」は、騎士として名を上げるために、人に害なす悪魔を狩る事に。
しかし、その戦いで彼女は逆に悪魔に命を救われるという大失態…。

騎士として、悪魔と言えども受けた恩は返さねばと、悪魔「アーニャ」と共同生活を始める事となる展開です。

登場ヒロイン


登場するヒロインは…
  • サリア=ハートネス
  • アーニャ
がいます。

サリアは、騎士の家系に生まれた少女です。
騎士として名を上げようと考え、悪魔退治に乗り出しています。
生真面目で義理堅い性格の持ち主である一方、抜けた面も。

アーニャは、人間ではなく悪魔です。
厳密には、人間の精気を糧とするサキュバスでもあります。
悪魔らしい物の言い方をする一方で、人間の暮らしに興味津々だったりする面も。

ストーリー展開


展開的には、騎士であるサリアが、悪魔であるアーニャを倒そうとするものの、逆に助けられてしまい、一緒に生活する事になる流れですね。

サリアの家は、かつては王家に仕えた騎士の家系だったのですが、今は没落してしまっているんですね。
それゆえにサリアの夢は、騎士として名を上げて、家の名誉を取り戻そうと考えていたのです。

そこで彼女が取った方法。
それは、人に害なす存在である悪魔を自分が退治する事で、騎士として名を上げようとした訳ですね。

しかし…、現実は厳しい様でサリアは初めて対峙する悪魔の姿にすっかり戦意喪失気味(汗)
何とか気持ちを奮い立たせたものの、足を踏み外し、崖に…。
悪魔と戦うどころか、このままでは転落し、助からないだろうと思われた時でした。

化け物の姿だった悪魔が、美少女の姿になり、サリアの危機を救ったのでした。

目覚めたサリアは、悪魔であるアーニャに助けられた事を知り、心中は複雑。
まぁ、そりゃ悪魔の命を狙ってきたのに、悪魔に命を助けられるってのは、騎士じゃなくても心中複雑でしょうねぇ(汗)

しかし、何故自分を狙った相手を助けるのか?
アーニャ曰く、サリアの前に戦った悪魔狩りとの戦闘によって、アーニャは決して軽くない負傷をしていたらしいんですね。
そこで、怪我が回復するまでサリアに悪魔狩りから自分を匿えという事なんですね。

この提案に、当然難色を示すサリアでしたが、アーニャには命を助けてもらった恩がある訳ですね。
相手が悪魔とは言え、騎士として、恩知らずな真似はできない…。
苦渋の選択で、サリアはアーニャの提案を受け入れる事となり、こうしてふたりのおかしな共同生活が始まる事となる流れですね。

Hシーン


Hシーンは、ふたりの行為が描かれています。

行為的には、女性同士なので、当然フェラとかそういった行為はないですね(汗)

共同生活の際にアーニャから、怪我を治すためには精気が必要と言われるんですね。
そこで、サリアとキスをする事が日常的に行われる事になる流れですね。

やはりそこから、一歩踏み込んだ女性同士の絡みに至るまでの関係性の過程が見所ですね。

元々、サリアはアーニャを倒すのが目的であったものの、アーニャ自身は別にサリアに敵対心を持っている訳ではないんですよね。
まぁ、大して相手にもならないと思われている可能性もなくはないですが(汗)
なので、最初からアーニャの態度は割と馴れ馴れしいんですよね。

そんな彼女のペースに生真面目な性格のサリアは振り回される事になるのが微笑ましいですねぇ♪
何だかんだサリアも相手をする辺りが、生真面目というか…(汗)

そんな生活を過ごす内に、それぞれに心境の変化が…。
まぁ、一緒に生活して、定期的にキスしていれば、多少なりとも相手に情も湧くでしょうしね(汗)

勿論、サリアとしては恩があるとは言え、いずれは倒すべき相手とそんな事をしている訳ですから、複雑な心境ではあるんですよね。
一方でアーニャとのキスでは、感じた事のない興奮、快感を覚え、生真面目な彼女としては頑なに否定するくらいしかできない訳ですが。
まぁ、そんな彼女の態度がまたアーニャには、からかい甲斐のある存在として見える訳ですね(汗)

中盤辺りまでは、キスのみと軽めの展開のみですね。
それでも初々しいふたりなだけに、反応などは見所でもありますね。

中盤以降になり、話も進み、キス以上の行為に発展する事になります。
この時点では、話の流れ上でそうなったって感じなので、まだお互いの関係は近づいてはいるものの、決定的ではないって感じですね。
でも、そんな微妙な距離感のふたりが、キス以上に至る事でより一層お互いの距離は確実に縮まっているのを感じ取れますね。

いつしか、最初の頃の様な抵抗感は、サリアの中から消え失せる事に…。
素直に行為での快感を口に出したりと、以前とは違う姿を見せてくれますね。
勿論、変わったのはサリアだけではなく、アーニャも同様ですね。

その後、更にお互いの存在を大事なものと認識して来ると、よりふたりの関係は強固なものになっていきますね。
それに伴い、行為もまたより一層情熱的なものへとなっていく事に。

挿絵


挿絵は「瀬奈茅冬*」さんが手がけています。
二次元ドリーム文庫の百合作品では、もはやお馴染みのお名前になってきましたねぇ(汗)
なので、安定感は抜群ですね。

どちらのヒロインも、可愛らしいキャラクターデザインですね。
サリアは、騎士って事でもっと凛々しいかと思いましたが、凛々しすぎず、愛らしさのあるバランスで魅力的でした♪
アーニャも、悪魔なんですが、そんな感じはしないくらいに可愛らしくて、小悪魔って感じですかね。

表紙絵では、アーニャはたまに角が生えているんですが、挿絵では殆どその姿ではなく、普通の角が見えない姿なので、余計に普通の女の娘という感じですね。
あまりに人外過ぎると、女性同士の関係って所から意味合いが離れてしまうでしょうし、これで正解でしょうね(汗)
個人的には、口絵のアーニャのうっとり顔がお気に入りですね♪

行為描写は、可愛らしさもありつつ、普段以上に色気が増した雰囲気が描かれていますね。
淡い色味で柔らかさが感じられる仕上がりは、ガツンとしたインパクトは控えめながらも、しっかりとした艶がありますね。
お互いの事を信頼し、愛している様は彼女たちの表情を見れば、一目瞭然ですね♪

挿絵数:10枚

総評


全体的には、女性同士の恋愛物でしたが、世界観がファンタジーなので、苦手な人でも入りやすいかなとは思いましたね。

また今作って、単に女性同士ってだけではなくて、人間と悪魔という他種族間での話でもあるんですよね、そういや。
家のためにアーニャに戦いを挑んで、彼女の人となり(悪魔となり?)を知り、人ではない悪魔の彼女を愛する様にまで至ったサリアの心情は見所ですね。
勿論、アーニャ側の描写もありますけどね。

そこまで変に描写も生々しくないと思いますので、読みやすい仕上がりですね。
女性同士という事が気にならなければ、十分楽しめると思います。

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