百合の騎士と薔薇の姫 (二次元ドリーム文庫)
上田ながの
キルタイムコミュニケーション (2015-09-11)

百合の騎士と薔薇の姫 (二次元ドリーム文庫)
9月発売の二次元ドリーム文庫の新刊です。
読み終わったので、レビューです。

主人公兼ヒロインである、「レイナ」は、幼い頃から騎士としての教育を受け、主のために生きる事に。
そんな彼女の主である「アスハ」も、王女としての生き方を幼い頃から叩きこまれた存在でした。
年月が経過し、年頃となった彼女たちは、美しく成長し、遂にアスハへ政略結婚の話が…。

そんな時、アスハが口にした「普通の恋愛をしてみたい」という願いを、レイナは同性であるも、相手役を務める事にという展開です。

登場ヒロイン


登場するヒロインは…
  • レイナ=グランフィール
  • アスハ=ロレンス=ド=ローゼン
がいます。

レイナは、騎士の家に生まれた女性騎士です。
幼い頃から、女性ではなく騎士として育てられており、騎士の生き方しか知りません。
仕える主であるアスハに絶対の忠誠を誓っています。

アスハは、ローゼン王国の第一王女です。
彼女もまた王女として、王国の為に生きる事を理解しています。
レイナに対しては、時には無邪気で我儘な面も見せる程、彼女を信頼しています。

ストーリー展開


展開的には、騎士であるレイナが姫であるアスハの仮の恋人になる流れですね。
これだけだとザックリし過ぎですかね(汗)

そもそもの発端は、突然、アスハの結婚が決まった事なんですね。
確かに、アスハも美しく成長し、もうそんな話が出てもおかしくはない年頃ではあるんですけどねぇ。
しかも、相手はアスハが気に入る様なまともな存在ではなく、単に国にとって…、王にとって有益となる相手という事のみで選ばれた様な存在だった訳ですね。

それでも国のため、アスハはそれを受け入れる事を選んだのです。

これには騎士として生きてきたレイナにとっても、アスハの決断は見てて心苦しいものでした。
騎士となるためだけに育てられた彼女にとって、王女として生きてきたアスハは、ある意味で似た境遇で育ってきた事もありますしね。
それだけに、微力ながらも何か彼女に出来る事は何でもしてあげたいと思ったのでした。

そんなレイナの言葉に、アスハが口にしたのが、普通の恋愛をしてみたいというものでした。
王族など、政略結婚するってのが通例である世で、その他愛もない願いであっても、彼女には困難な願いだった訳ですね。

実際、レイナもこの願いには戸惑う事に。
まぁ、このままでは僅かな期間で結婚する事になるタイミングで、そんな都合の良い相手の当てがある訳もなく…。

しかし、アスハは何も男性が相手でなくても良いと言い出したのです。
そこで、彼女が指名したのが、レイナだった訳ですねぇ。
アスハは、同性だからもし人に見られても誤魔化せるみたいな事を色々と言ってはいるんですが…、ニヤニヤ♪

こうして、レイナはあくまでも仮の恋人としてアスハと接する事となった訳ですが、ご存知のようにそれぞれ女性としての生き方をしてない訳で、何とも初々しい付き合いが始まる事になる流れとなっていますね。
これまでの単なる主従関係ではない新たな関係が出来てくる様が描かれていますね。

レイナも騎士という立場以外では、結構乙女だったり、不器用だったりなどギャップがあるのが、これまたニヤニヤ♪

Hシーン


Hシーンは、ふたりの行為が描かれています。

行為的には、女性同士なので、特にないですね(汗)

やはり見所としては、女性同士って所ですかね。
特にレイナが自覚ないままにアスハとのキスなどから、自身の感情に気づいていく様などは見所の一つですね。
これまでまともな恋愛もしてこなかった彼女ですから、余計に女性であるアスハへの感情に、そういった感情が含まれていたってのも理解してなかったですしね。

そんな感情の中で、アスハとの繋がりが増す事に対して、嬉しい感情も出てくる一方で、この関係性は偽りの物である事に苛まれる結果になる辺りが甘さだけではない、苦さも感じさせますね。
アスハもしばらく、あくまでも仮の恋人って所を強調して、正直な感情を誤魔化して接してたりしてた事もあり、レイナが余計に悩まされてしまった所はありましたね(汗)
まぁ、傍から見てたら、とてもフリとは思えない態度であるのは丸分かりなんですけどね♪

剣の腕前などであれば間違いなくアスハよりも優れているはずの騎士であるレイナが、アスハから積極的にされてしまい、されるがままって所が良いんですよね。
抵抗する事が、彼女相手には出来ないって所が何ともニヤニヤさせますね♪

それだけに基本的には、アスハが積極的に動いて、主導権を取る感じですね。
まぁ、普段の関係性がそのまま出ているかなって感じですけども、時には勿論レイナからってのもありますね。
攻めの主導権ってよりも、相手に気持ち良くなってほしいって気持ちからの行動なので、激しさと言う点では乏しいかもしれませんが、それ以上に互いに対する感情の強さなどが見え隠れするだけに、これはこれで彼女たちらしいんでしょうねぇ。

キスシーンが多いのも、今作の特徴のひとつですね。
やはり百合云々関係なく、想い人同士のキスってのは特別なものですからね。
特に女性同士ってなると、独特な男女の組み合わせでは出ない様な雰囲気が出る様な気がしますね。

挿絵


挿絵は「しまちよ」さんが手がけています。
二次元ドリーム文庫ではお馴染みの方ですね。

可愛らしい女性を描くのが得意なだけに、今作の様な作品とも相性はバッチリですね♪
それにこの人の絵柄は、清潔感と可愛らしさ、色気もあるだけにスッキリとしたふたりの純愛を描いていて、愛らしさを感じさせる仕上がりになっていますね。
淡い色味がまた、独特の雰囲気、ムードを表現してて、柔らかさが感じられますね。

私の中でのイメージだと、しまちよさんの描くヒロインは、どちらかと言えばアスハ系なイメージが強いんですが、レイナの様な凛々しいんだけども、女性らしさが感じられるキャラクターもとても魅力的でしたね。
普段の素顔も可愛らしくて、ニヤニヤ♪
ってか、騎士らしい凛々しい絵柄ってなくて、ただただ可愛らしい姿ばかりだった様な?(汗)

個人的には、サブキャラのナノの絵も見てみたかったかなぁ、若干目付き悪いらしいですが(汗)

挿絵数:10枚

総評


全体的には、最近定番化されつつある百合シリーズですが、今作は中々楽しめましたねぇ。
これまでのも何だかんだ楽しめましたけども、今作の舞台、世界観がファンタジーってのが大きかったかなって。

どうしてもこれまでは現実の世界観だったゆえに、制限などもありましたが、今作ではそういった制限もファンタジーゆえに大分好き勝手出来た感がありましたからね。
特に騎士と王女という関係性も相まって、より倒錯した雰囲気を味わえる事にも繋がっており、ファンタジー要素が苦手でなければ楽しめるものに仕上がっているかと思いますね。

個人的には、レイナのキャラクターが好みだったってのも大きかったかな。
素の彼女が何とも愛らしくて、読んでいて感情移入できました。

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