学園百合ストーリーズ 3つの恋花 (二次元ドリーム文庫)
上田ながの
キルタイムコミュニケーション (2015-01-20)

1月発売の二次元ドリーム文庫の新刊です。
読み終わったので、レビューです。

今作品は、タイトルで分かる通り、男性主人公などが登場しない百合作品です。
また3つの恋花とある様に、3つの少女たちの物語が描かれているオムニバス作品と考えてよろしいかと思います。
個々は短編なので、ストーリーに関してはかなりあっさりレビュー仕立てですので、ご理解ください(汗)

第一話


登場ヒロイン


登場するヒロインは…
三日月 蒼葉」(みかづき あおは)
桃園 雪菜」(ももぞの ゆきな)

蒼葉は、元気いっぱいの少女です。
雪菜とは幼なじみの関係であり、雪菜に友人以上の感情を抱いています。

雪菜は、蒼葉の幼なじみの少女です。
言葉数が少なく、あまり表情が変わらないです。
蒼葉のよき理解者です。

ストーリー展開


展開的には、蒼葉は幼なじみの雪菜に同性以上の感情を抱いており、その想いに悩む事になる流れですね。

流れとしては、同性相手への感情に悩まされるヒロインを描いています。

過去に男子から告白されても、蒼葉は別に嬉しくもなかったりと、彼女の心には雪菜への想いが募っているんですね。
しかし、その一方でその感情を向こうに告げる勇気もなく、友人として過ごす日々…。

そんな中で、蒼葉は雪菜に好意を抱く男子に雪菜への紹介を頼まれてしまう事になり、蒼葉の気持ちはより揺れ動く事になる流れですね。

Hシーン


Hシーンは、雪菜との行為が描かれています。

やはり見所は、友人から恋人へのお互いの関係に大きな変化が生じる所ですよね。
それを如実に表す、濃厚かつ美しさを感じるキスシーンは見応えがありますね。

やはり何事にも控え目な雪菜に対して、蒼葉が積極的にリードしていくって感じですかね。
勿論、雪菜もそれに彼女なりに応えてくれる訳ですので、燃えない訳にはいかないですね♪

ふたりの破瓜シーンは、より印象的でしたね。
百合物にあまり縁がない私には、ちょっと印象深い場面でもありましたね。
やはりガツガツとした、いやらしさってよりも気持ち的に充実感を感じる展開だったかなという印象ですね。

まぁ、短編ゆえに初Hシーンだけの描写だったので、その後の行為ではまた違った姿を見せてくれたのかなって期待もあったんですけどねぇ。

第二話


登場ヒロイン


登場するヒロインは…
井村 茉莉子」(いむら まりこ)
久我山 伊織」(くがやま いおり)がいます。

茉莉子は、学園の美術教師です。
元、この学園の卒業生でもあります。
作品を今も制作しており、モデルを探していました。

伊織は、茉莉子の教え子で彼女のモデルをしています。
可愛らしく元気な所がどこか犬っぽさを連想させる愛らしさを持っています。

ストーリー展開


展開的には、茉莉子は生徒の伊織を美術のモデルに作品を製作していたものの、伊織から告白をされてしまう事になる流れですね。

元々、茉莉子はこれまでモデルになってくれる生徒を探してたんですね。
そんな彼女は伊織をモデルにして、作品を製作する事に。
ちなみにヌードモデルです(汗)

これを受けたってのも、伊織の茉莉子へ対する感情ゆえな所もあるんでしょうね。
そんな中での、まさかの告白。

しかし、この状況、茉莉子にはある既視感が…。
実は彼女もまた女生徒の頃に同じように同性の教師に告白した過去があったから。
伊織の感情を理解できる茉莉子は、伊織を受け入れる事になる流れとなっています。

Hシーン


Hシーンは、伊織との行為が描かれています。
一部ローターを使う様な行為もありましたね。

第一話は、幼なじみ同士の物語であったのですが、今回は教師と生徒の関係。
ヒロインたちの年齢差や立場の違いなどによる感情などが描かれているのも印象的でしたね。

それだけに茉莉子は、経験が豊富な分、伊織を導く様な形が多くなっていますね。
実際、この話は複数回の行為が描かれていますが、序盤の行為は茉莉子を愛撫して絶頂させるのみと、彼女自身は何もないままだったりという事もありましたからね。

勿論、茉莉子の行為がない訳ではないので、ご安心を♪

第三話


登場ヒロイン


登場するヒロインは…
奥乃院 華恋」(おくのいん かれん)
夏神 早苗」(なつがわ さなえ)がいます。

華恋は、この学園の生徒会長です。
丁寧で優しく優美な雰囲気、振る舞いなどで生徒、教師問わず圧倒的な支持を集める存在でもあります。

早苗は、学園に入学してきた生徒です。
姉から華恋の事を知り、それ以来気になる存在になっています。

ストーリー展開


展開的には、華恋に早苗が告白をし、ふたりの交際が始まる事になる流れですね。

元々、早苗には姉がおり、彼女の姉から華恋の写真を見せられていた事がきっかけで、一目で心を奪われてしまったんですね。
まぁ、この時点では憧れの方が強かったのかもしれませんが、それはいつしか日増しに大きくなっていき、好意へと変化してきた訳ですね。

彼女を追いかけるように同じ学園に入学し、結果として、念願の華恋とも知り合う事ができた早苗。
そこから少しづつふたりの距離は縮まっていく事になり、彼女の所属する生徒会にも入り浸る様にまでに。

この時点でも、当初の遠目から見るだけの状態からすれば、夢のような状況ですよねぇ。
目の前で華恋がおり、早苗と自分の名前を呼んでくれるんですから。

しかし、それだけに早苗の中には、彼女に対しての想いがどんどん溢れ出してくるのも確かだった訳ですね。
そして…遂に、早苗は華恋に自身の気持ちを伝える事を決意する流れですね。

Hシーン


Hシーンは、ふたりの行為が描かれています。

先輩と後輩って関係性もあり、やはり華恋の方がリードする様な展開が多いでしょうか。
早苗からってのも次第に出てきますけども、彼女からって行為は中々行けないですよね、序盤は特に(汗)

個人的には、この話がメインなのかなって感じもしましたね。
まぁ、それはただ表紙絵になっているってだけの理由なんですが(汗)
でも、いかにもな百合らしさが発揮されている話だと思いますね、華恋のキャラクターなどが。

後輩の早苗に対しても、愛撫しながら「気持ちいいですか?」みたいな言葉使いで終始いるってのが、余計に倒錯した感情をより強調していると思いますね。
こんな華恋に愛撫されてたら、そりゃ早苗も心身ともにメロメロになってしまうのも分かりますね♪

詳細は書きませんが、前半と後半ではふたりの行為も含まれる意味合いが変わってくるってのも大きなポイントですね。
後半では、よりふたりの関係も親密になり、より甘さ、愛情が含まれる事になりますね。

挿絵


挿絵は、全話とも「アルデヒド」さんが手がけています。
二次元ドリーム文庫では「百合色学園寮 恋人はルームメイト」がありますね。
今作同様に百合作品の挿絵ですね。

なので、あちらの作品を読まれた人にはだいぶイメージがしやすいのではないでしょうか。

特に今作は3つの短編のオムニバスなので、総勢6人もの女性陣を見る事が出来る訳ですね。
ある意味、贅沢な仕様と言えますね♪

やはり見所は、キャラクターたちのキスシーンでしょうか。
男女のキスシーンも勿論魅力的ですが、彼女たちのキスもまた違った大事なシーンですもんね。
男性相手とは違った、美しさを感じさせますね。

挿絵数:11枚

総評


全体的には、オムニバス作品なんですが、作中の舞台となる学園は同じなので、他の話のヒロインたちが少し顔を出したりなどの繋がりは一応ありましたね。

共通して言えるのは、どこかに切なさというか痛みというのか、そういった感情が含まれている所ですね。
勿論、全部最終的には幸せで終わる話ではあるんですが、そこまでの過程の中には甘くイチャイチャするだけではない、少しばかりの辛い要素があるんですよね。

やはり、女性同士という何だかんだ周りには公にしにくい関係性である事だったり、どこかで普通の男女の仲ってのとは違う所はどうしても感じる所はある訳で…。
そこら辺の感情を描写されている事で、より感情移入しやすくなっているのではないかと思いますね。
時には傷つきながらも、相手と真摯に向き合っていく様は見所です。

個人的には、Hシーンは正直物足りなさがありましたが、物語としては男女の恋物語とはまた違った美しさ、魅力があると感じる事も出来たので、全体としては満足できたかなと思います。

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