Paradigm novels 帝都のユリ

帝都のユリ (パラダイムノベルス 97)
布施 はるか
パラダイム
売り上げランキング: 1,347,622

PCゲームが原作のノベライズ作品です。
でも、どうやら元々は雑誌掲載の小説を元にソフト化して、それをノベル化したという何ともややこしい流れを経ている珍しい作品みたいですね(汗)

「帝」の存在によって、長らく統べられている帝国。
そんな長い歴史がある、この帝国も度重なる政治不信により、不穏な空気が流れ出す事に…。

主人公兼ヒロインの「」(かおる)は、帝を護る少女たちで編成された「近衛連隊」の隊長代理でしたが、そんな隊内にある噂が流れ出す事に。
それは、帝が幽閉されているという、薫には俄かには信じられない内容だったという展開です。

登場ヒロイン


登場するヒロインは…

大須 薫」(おおす かおる)
安藤 玲」(あんどう れい)
野中 百合」(のなか ゆり)
小島 沙織」(こじま さおり)
立花 多香魅」(たちばな たかみ)
有馬 五月」(ありま さつき)
御西の方」(おにしのかた)などがいます。

これ以外にも名前の出るキャラクターは、かなり多いんですが、ノベルの紹介ページに掲載されているのはこの面子です。

薫は、近衛連隊隊長代理を務める事になる少女です。
上流貴族出身で文武両道、才色兼備と人を惹きつける魅力を持っています。
幼い頃に大須家に預けられた「帝」と接した経緯から、想いを寄せて続けています。

玲は、近衛連隊の大尉です。
薫の同期であり、親友でもあります。
男勝りな直情的な性格をしており、時には熱くなり暴走する所も。
薫に対して、強い想いを抱いています。

百合は、近衛連隊の曹長であり、薫付きの下士官という立場です。
薫に対し、純粋な憧れを持っており、薫の側で献身的に仕えています。
薫もまた、年下の百合に対して妹の様な感覚で心を許しています。

沙織は、近衛連隊大尉であり、技術将校という立場です。
過去に男に対して強いトラウマがあり、男嫌いなレズビアンとなっています。
玲とは、深い関係でもあります。

多香魅は、近衛連隊大尉であり、作戦将校という立場です。
慎重で思慮深い性格をしており、隊のバランサーでもあります。

五月は、近衛を率いる連隊長の女性です。
近衛連隊は、基本若い少女たちで構成されていますが、彼女は成人しても近衛に関わっています。
現在は、国防総省に出向しており、彼女の代理として薫が近衛連隊隊長代理を務めています。

御西の方は、帝国の太后です。
美しくまるで人形の様に整った顔立ちをしており、人間味を感じさせない程の雰囲気を持っています。

ストーリー展開


展開的には、近衛連隊内で広がる帝が幽閉されているという噂がきっかけとなり、薫に様々な決断を迫ることになる流れですね。

まず、この作品の世界観は独特なんですよね、ちょっとどこか時代がかった雰囲気がありつつ、意外と文明は発達していたりで。
でも、全体としてのトーンはやはり少し時代がかった雰囲気が漂っていますね。
この雰囲気が好きならば、かなり入り込みやすいのではないでしょうか?

この帝国の正式名は「大ジャポン帝国」ってのが何とも言えないセンスです(汗)

そんな帝国は、長らく帝が統治してきた歴史があるんですね。
その歴史は、約2600年というのだから、とんでもなく安定した国なんですね。
そして、今現在の帝国の帝は、若くして即位したため、太后である御西の方が実質、政務を行っているという状況です。

しかし、長らくこれだけの年数、平和に歩んできた帝国でしたが、それゆえに帝国議会内で度々スキャンダルが起こり、国民の不信、不満は高まって来たのでした。

そんな事もあってか、いつしか議会内で派閥の対立が深まっていく事になってしまったのです。

大きく太后派と帝派のふたつの衝突が起こり始めた訳ですね。
太后派は、これまで通り現状維持を図り、帝派は、改革を求めると、求めるものは大きく違い、この事が帝都を緊張状態にしていたのです。

薫が所属する「近衛連隊」は、帝を護るために存在する隊。
この部隊は、歴史ある隊であり、未婚の若い少女たちしか入隊する事ができず、更に処女である事が求められるという決まりがありました。
それゆえに、周りからはこの隊を「帝のハーレム」などと揶揄する声もあるのも事実です。

しかし、近衛連隊に入隊する事は大きな名誉であり、憧れでもあるため、そんな声にも負けていないんですね。


そんな部隊で、薫は代理とは言え、近衛連隊隊長代理として務めている中で、ある噂を耳にする事になります。
それは、帝は幽閉されているだの、そこに近衛連隊が絡んでいるなど、ここぞとばかりにあらぬ内容が含まれていたのでした。

これは、例の帝派と太后派の衝突に端を発している物であり、それに近衛連隊も巻き込まれた形な訳ですね。
日頃からお飾りの様な存在として揶揄されている状態ゆえに、この噂は一部の隊員たちには我慢ならないものだったのです。

その代表格が、玲であり、代理である薫に発破をかける事になったのです。
その中で、ポロッと飛び出したのがクーデターという物騒な単語…。

これがきっかけとなり、近衛連隊内部で実行派と慎重派に二分されていく事になり、薫は悩まされる事になる流れですね。


薫としては、帝に対して強い想いを抱いているんですね。
それは幼い頃に帝と接する機会があり、そこからずっと想いを抱き続けていたからなのです。
それだけに、この噂は彼女自身も真偽を確かめたい所はありつつも、自身の隊長代理としての立場ゆえに、安易に決める訳にいかず思い悩む事になる訳ですね。

更にそこに、外部で暗躍する存在なども相まって、物語は複雑にそして、各々の思惑を含み、展開されていく事になるのが見所でもありますね。
登場キャラクターが多くて、覚えの悪い自分には最初把握するまで結構大変でした(汗)

しかし、彼女たち少女が自ら溢れ出た想いに良くも悪くも振り回されてしまう姿は、何とも言えませんね。
ある意味では、それはとても純粋で危険な物へと変化していく事にもなりますが、それが多感な年齢である彼女たち近衛連隊の少女たちの真っすぐな熱でもあるので、見てて、まぶしくも感じてしまいますねぇ。

Hシーン


Hシーンは、上記の登場ヒロイン全部の行為が描かれています。

行為的には、フェラ、アナルセックス、自慰などがあります。
他の要素としては、バイブなどの小道具や浣腸などの要素も一部ありましたね。

タイトルやストーリー展開などでも分かるでしょうが、この作品はどちらかと言えばレズ…百合ものと言える内容になっています。
どちらかと言えばとある様に、全部女性相手の絡みばかりではなく、少しですが男性キャラとの絡みもあるので、全部がそういう訳ではないです。

後は、一部では凌辱展開だったり、SM色などを含んだ内容もあるのも特徴でしょうか。
世界観と彼女たちの立場的に、平和でラブラブみたいなノリではないですから、そこはシビアな所、描写も垣間見える様になっています。
まぁ、そこまで過剰ではないとは思いますが、やはり読んでいく内に感情移入していく女性陣が凌辱って事になれば、そこは心苦しいものがありますけどね(汗)

大半は、女性同士の行為というのもあったりするせいか、ガツガツとした行為描写ってよりは、精神的な繋がりなどを重視した様な描写が目立つかなと思います。

個人的には、あまり女性同士ってのは嫌いではないですが、そこまで興奮はないかな(汗)
実際の所、女性同士の絡みであっても、心満たされる感じな場面って思いの外ないんですね、何かしら不安な心のはけ口だったりの流れとかでやるって感じが多いので(汗)

挿絵


挿絵は、いつもの様に原作版の画像を…ではなく、手描きイラストという珍しい内容になっています。
原画担当は「相川亜利砂」さんです。

そして、今作のノベル版のイラストも相川亜利砂さんによるものになっています。
ちゃんとノベル版には、「画 相川亜利砂」と記されていますね。

描き下ろしなのでしょうか、パキッとしたアニメ的な原作版の絵柄とは大分雰囲気が違いますね。
筆ペンなどの様な線で描かれた挿絵は、だいぶ独特な雰囲気を感じさせます。

まぁ、若干、線が荒いというか、かなりラフっぽい仕上がりなので、人によっては好き嫌いがありそうですね(汗)
表情などは魅力的なんですけども、影の斜線とかはかなりラフ…かな?(汗)

でも、これに見慣れると原作版の絵柄が凄い色鮮やかで、逆に違和感を感じるかも(汗)

正直、ガツンとしたエロさみたいなのは、控え目であり、雰囲気を味わうって感じなのかなと思います。
かなりムード重視な絵柄になっているので、中々興奮って感じではないんですよね。
この雰囲気自体は、結構嫌いではないんですけどね(汗)

挿絵数:20枚

総評


全体的には、ノベル版なのに、中々読み応えがありましたねぇ。
私自身が時代がかった言い回しというか、用語だったりがあって、理解するのに手間取っただけってのもあるかもしれませんが(汗)

世界観も少し古き時代を感じさせていたのが、最終的な核心に触れる所は、かなり壮大な事になっていたのが意外でした。
でも、ちょっと独特の神秘さが損なわれてしまった様な気がしましたね(汗)

どのキャラクターも、かなり個性的で存在感があって、どれが主人公でもおかしくないんじゃないかと思う事もありましたね。
それだけにかなり感情移入しやすい作品に仕上がっているのではないでしょうか。

女性同士の絡みが多いって事で、敬遠するのは少し惜しい作品なのではないかなと思いますね。
でも、ダウンロード版の原作がないみたいなのが、残念ですね(汗)

楽天はこちらからどうぞ
【新品】【2500円以上購入で送料無料】【新品】【本】【2500円以上購入で送料無料】帝都のユリ...

ブログランキング参加中です。
よろしければ応援お願いします♪
関連記事