破滅姫と淫呪の帝笏 (美少女文庫)
わかつき ひかる
フランス書院

10月発売の美少女文庫の新刊です。
読み終わったので、レビューです。

主人公は、クロイゼル王国の北の果てのローシェ領に軍師として赴任する事になる所から物語が始まります。
そこで主人公は、ローシェ領の城主である「フィリシア」と出会う事に。

彼女の美しさと聡明さに惚れこむ事になる主人公。
ですが、彼女にはある秘密が彼女を縛っていた事を知り、フィリシアをそれから解放したいと考える様になる展開です。

登場ヒロイン


登場するヒロインは…

フィリシア・ローシェ・クロイゼル」(以下フィリシア)がいます。

フィリシアは、クロイゼル王国の北の果て「ローシェ領」の女城主です。
美しく高貴な雰囲気を持っており、単なる城主以上のものを見る者に抱かさせるものがあります。
様々な理由で苦労をしてきた過去があるゆえに、他者に対して慈悲深い所があります。

ストーリー展開


展開的には、主人公がローシェ領に軍師として赴任した際に出会ったフィリシアの力になりたいと考える流れですね。

ローシェ領は、国内でも最北の地にあり、騎馬民族との小競り合いを繰り返しているんですね。
そんな所に主人公が軍師として赴任してきた訳です。

そして、出迎えたフィリシアの美貌に主人公は圧倒される事に。
更に彼女との会話で、美しさだけではなく、人の上に立つ者の資質があると感じるんですね。

それもそのはずで、フィリシアは今でこそこんな最北の城主ですが、元々はこのクロイゼル王家第一王位継承者という立場だったのです。
しかし、ある理由から王都から離れたこの地に城主として赴任された経緯があり、実質、継承権のない様な状態となっていたのです。

彼女を王位から遠ざける理由…、それは「破滅姫」と呼ばれるものでした。
その名の通り、彼女に触れる存在には不幸が起こり、破滅させるという呪いの様なものがあると予言されてたのです。

実際、当時彼女の周りでは飼い猫が死んだり、身内などに不幸が起こっていた事もあり、殆どがその予言を鵜呑みにしてしまったのです。
それ以来は、フィリシアは自ら人などに触れる事も触れさせる様な事もせず、孤独に苛まれつつ、最北の地で長い時間を過ごしてきたという境遇でした。

主人公としては、そんな予言を鵜呑みにするつもりはなく、彼女こそが王位に相応しい存在であると思っている訳ですね。
まぁ、今の王家はフィリシア以外ではまだ幼い王子や政治など一切関心のない王妃などろくでもないだけに破滅姫などという要素がなければ満場一致でフィリシアなんでしょうけどねぇ。


そんな中、主人公はある夜にフィリシアの様子がおかしい事に気づきます。
実は、彼女には更に秘密があり、触手に体中を蹂躙されるといった内容の淫夢に苦しめられていたのです。
そして、彼女の身体は発情状態になってしまい、彼女を更に苦しめていた訳です。

こうして、主人公はそんな彼女と関係を持つ事になり、彼女の王位と、苦しめている淫呪、破滅姫の予言からフィリシアを解放しようと奮闘する流れですね。

Hシーン


Hシーンは、フィリシアとの行為が描かれています。

行為的には、フェラやアナルセックスなどがあります。
他の要素では、触手やクリップなどの小道具を使う様な要素がありますね。

今作の大きな特徴として、凌辱要素、描写がある点ですね。
最近の美少女文庫では珍しい凌辱描写などがあるのは久しぶりな気がします。
初期の頃とかは、結構凌辱系の作品もあったんですよね、私はあまりハマらなかったけども(汗)

今作の凌辱描写は、あくまでもフィリシアが淫夢の中で見た悪夢の光景として描写されています。
他の作品でもたまに見る構成ですが、こういう悪夢という形で本筋ではないバッド展開を見せる事ができるので、フィリシアの不安を煽る意味でも良い演出ですね。

肝心の凌辱描写に関しては、この手の凌辱作品を読んでいる人ならそこまでエグい内容ではないと思います。
まぁ、鞭打ち、多人数との性交、乳首などに針刺し、アナルセックスなど思ったよりかは、過激めではありましたけども、明らかに夢なんだろうなぁというタイミングでの描写挿入だったり、そのシーンだけページが黒く縁どられているために、明確な区切りがあるんですね。

そのため読み手の心理的に、どこか無意識に本筋と別と分けて読んでしまうので、凌辱要素が苦手な人でも「ここは本筋ではないんだな」と認識しつつ読めるので、だいぶ嫌悪感などの印象は最低限になる様に配慮されているとは思いますので、ご安心を。


こういった要素があるからこそ、主人公との行為ではより彼女の幸せな感じや、甘さが引き立つ結果にもなっているので、良い相乗効果もあるのではないでしょうか。


わかつき作品のヒロインでお馴染みな高貴な存在、お姫様だったりとかのどこか素直になれなくて、つい命令口調になってしまったり、それを後悔して何とも命令なのか分からない様な発言になってしまったりな感じは、たまりませんねぇ♪
何か私の中で「無礼者!」とか言っているヒロインのイメージがあるんですよねぇ(汗)

実際、今作でも結構言ってましたね(汗)

印象的な場面は、主人公がクリップをフィリシアのクリトリスに挟んだシーンですね。
あまりの衝撃に「ぎえええええーっ!」って、姫らしくない絶叫を上げる場面はある意味見所です(汗)
読んでて、思わず笑っちゃいましたよ、興奮よりも先に(汗)

主人公は、この他にも彼女のお尻をペンペンしたりなど、若干のSっ気も見せています。
怯える彼女の姿にかわいそうで可愛くて、引き裂きたくなるとか思う主人公もどうかと思いますが、いつもの主人公ですかね(汗)
高貴で美しいフィリシアも行為の場では、立場が逆転するってノリもお約束ながらも、丁寧な描写でじっくりと見応えがありますね。

まぁ、個人的にはもう少し主人公のSっ気を抑えめな方が自分の好みなんですけどもね(汗)

挿絵


挿絵は「HIMA」さんが手がけています。
同じ組み合わせでは「闘技場の戦姫」もそうですね。

闘技場の戦姫と同じ様にファンタジー色の強い作品な今作との相性はやはり抜群ですね。

今回は凌辱描写などもあり、フィリシアの別方向の美しさなども味わえる様になっているのも見逃せないですね。

繊細な描線で描かれたフィリシアは、高貴な雰囲気が凄い出ていますね。
それだけではなく、色々彼女の身に起こっている要素によって、どこかでは彼女の持つ雰囲気の中に、影の様なものを感じ取れる気がしますね。
表情に憂いを帯びているという感じでしょうか。

私の印象としては表紙絵を見た時は、かなり凛々しいキリッとした感じなのかなと思ってたんですが、挿絵では殆どの挿絵がHシーンだったりもあるゆえか、そこまで表情にキリッとしたのは感じずに、むしろしっとりとした柔らかい印象を受けましたねぇ。
実際、前線でも戦える程の剣の腕前もあるし、民を想う慈悲深さも持ち合わせているだけにどちらも間違っていないんですけどね。


後、個人的には、いきなり最初の挿絵で何本もの触手に蹂躙されているシーンだったので、ビックリでしたね(汗)
またツルッとした触手じゃなくて、先端が細いのが何本も集まっている様な苦手な種類の触手だったので、読んでてテンションが下がるはめに(汗)
触手の挿絵は、これだけだったのがまだ救いかな…。

挿絵数:10枚

総評


全体的には、凌辱展開も途中に含ませているなど、色々試みが入っていた作品でしたね。
ってか、わかつきさんってこういう凌辱書けるんですねぇ、そっちが意外だった(汗)

まぁ、凌辱と言っても比較的軽めに仕上がっているとは思うので、そういった要素が苦手な人でも問題ないとは思います。
ファンタジーな世界観ですが、戦う様な描写は殆どなく、政治的な内容を主にしていますね。
といっても、そんな複雑なものはないのですけども、はなから怪しい奴らは分かっている様なもんでしたし(汗)

そういう意味では、ベタな展開でもありますが、その分しっかりとヒロインたちを描いているだけに感情移入しやすい作品に仕上がっています、。
会話のやり取りやリズムなどが、こういう世界観だとよりバチッとハマって見えるんですよね。
中々、学生同士とかではこういう雰囲気は出ませんからねぇ。

それだけに今後も、こういうファンタジー系は見たいですね。
あ、凌辱要素は別にいらないですね、私は、
ヒロインをHでいじめるのは、ちょっとSな主人公だけで十分ですな(汗)

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