美少女文庫 闘技場(コロシアム)の戦姫

闘技場の戦姫 (美少女文庫)
わかつき ひかる
フランス書院

2月発売の美少女文庫の新刊です。
読み終わったので、レビューです。

主人公は、ギルド所属の配達人(ファクトル)です。
ファクトルは、依頼を受ければ何でも運ぶのが仕事です。

そんな彼は、戦いの女神の申し子「戦姫」と呼ばれる「スカーレット」と出会う事に。
彼女から自分を母国に運んでくれと依頼をされる事になります。

こうして主人公は、命がけの仕事に挑む事になる展開です。

登場ヒロイン


登場するヒロインは…

スカーレット」がいます。

スカーレットは、バスティア王国の第一王女です。
現在、バスティアの隣国のベルヌープ王国内で剣闘士奴隷の扱いを受けています。
王族だけあって、高貴な雰囲気と物腰を持っています。
戦姫と呼ばれるだけあり、高い戦闘能力を有しています。

ストーリー展開


展開的には、主人公がスカーレットを母国に送り届ける事になる流れですね。

そもそも何故にスカーレットを母国に送る事になるのか、それには彼女が置かれた状況が関係しています。

それは5年前までスカーレットの母国のバスティアと隣国のベルヌープとの関係は非常に悪く、頻繁に小競り合いが起きていたんですね。
そんな両国疲弊した現状を打開するために、両国が出した案が互いの王族を交換する事でした。

相手国に自国の王族を送る事で、両国がお互いに手出しできない状況を作り出した訳ですね。
そして、これでベルヌープへ送られた王族こそがスカーレットだったのです。

同時にバスティアにもベルヌープから王子が差し向けられた事で、両国の表面的ではありますが、平和が訪れたのです。

しかし、この後に予期せぬ事態が起こる事となります。
何とバスティアに送られていた王子が不慮の事故で死亡してしまったのです。

この事にベルヌープ側は激怒。
ベルヌープ側に送られていたスカーレットをバスティアには返さずに、彼女の王権を剥奪。
更に彼女を剣闘士奴隷として扱ったのです。

剣闘士奴隷は、その名の通り、剣闘士としてコロシアムの観客の前で戦う奴隷です。

ベルヌープ側としては、国民側の心情として、相手国の姫が戦いの中で力尽きればそれはそれでよしという考えもあったのですが、戦いの女神の申し子とされる彼女は、大して戦闘経験はなかったものの、次々と相手を倒していったのです。

しかし、それでは国民の鬱憤は鎮まるどころか、更なる怒りを買ってしまう結果に…。
その後は、ドンドン強者がスカーレットへ襲い掛かるのですが、返り討ちが続く事に。
それに伴い、相手も人ではなく獣などを相手にする様にエスカレートしていったのです。

それでも何とか対処できてはいましたが、相手も手段を選んでは来なくなった頃にスカーレットは主人公と出会う事になります。

主人公が配達人(ファクトル)である事を知った彼女は、自分を母国へ送り届けて欲しいと依頼したのでした。
彼女の境遇に、主人公も何とかしてやりたいとは思うものの、彼女を連れ去る行為は重罪であり、失敗は死を意味する危険な仕事でもありますが、最終的にこれを受ける事となります。


こうして、主人公はスカーレットをバスティアへ送り届ける危険な逃避行に臨むという流れですね。


これで分かる様に、まぁ完全なファンタジーの世界観ですねぇ。
私の中では、著者の「わかつきひかる」さんのイメージって、和な印象があるんですね。
実際、和テイストなヒロインの作品も結構ありますしね。

ファンタジー要素にしても、他の作品では人外なヒロインとかもいましたが、あくまでも現実的な世界にあるファンタジー色でしたが今回は完全に世界自体がそうですからねぇ。

読んでいて、こういう世界観も中々相性がいいんじゃないかなって感じましたねぇ。

Hシーン


Hシーンは、スカーレットとの行為が描かれています。

行為的には、フェラ、パイズリ、自慰、アナルセックスなどがあります。

最初、私はスカーレットが剣闘士奴隷って見た時に、性奴隷的な物を考えていたので、この人の作品にしては珍しいなぁと思いましたが違いましたね。
あくまでも戦う事を科せられたって意味での奴隷って感じですかね、ニュアンスとしては。
なので、彼女は戦いの中でも気高い存在であり、凌辱って感じの雰囲気は微塵も感じさせません。

更に作中では気づかれず、連れ出すために彼女には娼婦として振舞う事を強いるんですね。
その際に、主人公が関門を通るために賄賂を差し出すが、娼婦を運んでいる場合の賄賂は性的なサービスみたいな発言をしてたので、他の男相手に行為をするのかなって思ってたら、これまた違いましたね(汗)

結局、そんな事はなくて主人公とだけでしたので、そこはご安心を。


当然、スカーレットは未経験なんですが、わかつき作品で見られる事が多い、初体験で挿入されただけで行為が終わったと勘違いしている性に疎い面がありますねぇ。
こういうのを見ると、わかつき作品かなって感じがしますねぇ♪

ある程度の展開まで、主人公は基本的に彼女に対して、愛情を抱かない様に気持ちをセーブしようとする事になります。
まぁ、彼女の本来の立場を考えれば、世界が違う存在である訳ですから、あまり肩入れするべきではないと思った訳ですね。
なので、わざと軽口を叩いてみたり、主人公は彼女から好かれない様な態度を取りつつ、Hする訳ですが、あんまり効果はなかったかも(汗)


本来王女でもあり、また戦姫の彼女というどちらにしても特別な存在であるスカーレットに対して主導権を持っているって事に、妙な嗜虐心も垣間見えますね。
でも、普段の作品よりも主人公の責め(Sっ気)が、そんなにエグくなかったのは個人的は良かったですねぇ。
作品のカラー的に、普段あった様なクリップ責めとかバイブなどの要素がなかったからかな?

あんまり小道具とか使う展開は好みではないので、これくらいが丁度いい塩梅でしたね(汗)

スカーレットが主人公にベタ惚れしてても、ちょっとした発言とかに「無礼者」って怒り出すのは、彼女ならではな可愛らしさかなって思いましたね。

彼女のキャラクターも、話が進んでいく中で、少しづつ変化を見せるのも印象深かったです。
あの境遇でしたから、当然なんですが、張り詰めた感じからドンドン雰囲気がどこか柔らかくなっていく様を感じ取れましたね。
勿論、要所では鋭さも垣間見せるんですけどね、さっきの無礼者ではないですが(汗)

挿絵


挿絵は「HIMA」さんが手がけています。
美少女文庫では「お嬢様姉妹はW嫁!」以来になるのかな?

繊細な線で描かれたスカーレットは、儚さをどこか感じさせるも、彼女の持つ意志の強さなどが表現されていると思います♪

一部だけですが、戦闘描写もありましたが、ここはもう少し迫力があっても良いかな。

逆にHシーンでは、しっかりと白黒のメリハリが感じられる仕上がり具合で、線の繊細さの中に行為の熱を感じ取る事ができますね。
作品の雰囲気に合った色味が、独特の陰影とムードを演出しており、また幻想的な雰囲気がありましたねぇ。

個人的に好みだったシーンは、スカーレットがフェラをしている場面ですね。
口で肉棒を吸引している様が、良い意味で下品な表情になっているのが、また普段とのギャップがあって、中々そそるものがありました。

後は、アナルセックスのシーンかな。
別にアナルに挿入しているからって訳ではなく、背後から突かれている間の彼女が未知の感覚に悶えている姿にグッときました。
別にアへっている訳ではないですよ(汗)

気になったのは、Hシーン以外はあんまり力入れないスタイルなんですかね?(汗)
上記の戦闘描写もですが、最後の挿絵もちょっとあっさり仕立てだったかなって…。
あれはあれで魅力的なんですけども、Hシーンがかなり力入っている感じに見える分、落差を感じてしまうのが勿体ないかなと…(汗)

挿絵数:10枚

総評


全体的には、色々目新しさもある作品ではありますが、実際の所は本質的なものは変わっていないと思いましたね、
実際、主人公とヒロインとのやり取りなどの会話の運びやヒロインの反応の描き方は、他のわかつき作品に通ずるものがありますね。

特にストーリーの展開というか、カラーですが、上記のストーリー展開を見るとかなり重くシリアスさがある様に取られるかもしれませんけども、実際読んで見ると正直そこまでの緊張感、緊迫感ってのはないと思うはずです。
戦闘描写も、一部でだけ出血表現だったりは世界観的にありますが、総じてみれば数回程度で、殆どその強さを発揮する場面は限られていますしね。

なので、読んでみると意外と普段のテイストで読めるかなと思います。
従来の作品の様に、主人公たちが学生っていうある意味縛り的な要素がないので、表現の幅が広がっていると感じますね。

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