Harvest novels 穢翼のユースティア 金色の王女

穢翼のユースティア 金色の王女 (ハーヴェストノベルズ)
佐々宮ちるだ
ハーヴェスト出版
売り上げランキング: 9249

3月発売のハーヴェストノベルズの新刊です。
読み終わったので、レビューです。
PCゲームが原作のノベライズ作品です。

11月に発売された1作目から早4作目ですね。

前作までのレビューはこちらからどうぞ
Harvest novels 穢翼のユースティア 黒き羽 レビュー
Harvest novels 穢翼のユースティア 蒼き月 レビュー
Harvest novels 穢翼のユースティア 白き聖女 レビュー

基本的な設定は、今回も前作までのページを見てもらうとして(汗)

登場するヒロインも前作同様に、依頼で唯一の生存者の少女「ユースティア・アストレア」(以下ティア)に牢獄を担当する防疫局の隊長の「フィオネ・シルヴァリア」(以下フィオネ)、娼婦街で医者をしている「エリス・フローラリア」(以下エリス)がいます。

そして今作では、新しくヒロインが登場しています。
王家の第一王女の「リシア・ド・ノーヴァス・ユーリィ」(以下リシア)、ルキウスの副官の「システィナ・アイル」(以下システィナ)、バルシュタインの狂犬の異名を持つ「ガウ・ルゲイラ」(以下ガウ)がいます。
正確には、システィナとガウは今までのシリーズから登場はしていましたけど、画像付きで紹介されていたので。
システィナはもっとクールで大人びた感じかと思ってたんですが、意外に幼い顔立ちしてますね…(汗)


ティアは、主人公が依頼を受けた件で唯一の生存者の少女です。
背中に羽の生える「羽化病」に冒されています。
主人公が引き取り、一緒に生活をする事になります。
大崩落以前から色々と苦労してきていますが、それを感じさせない明るい性格の持ち主でもあります。

フィオネは、羽化病を発症した患者を調査、保護し、治癒院へと送る組織である防疫局の隊長です。
自分の職務に誇りを持っており、それゆえに真面目で融通の利かない面も。

エリスは、娼婦街で医者をしています。
身内を亡くし、娼館へ売られそうになった所を主人公に身請けされた経緯があります。
主人公に対してのみかなりの情熱を見せますが、それ以外の相手には無愛想な対応に(汗)

リシアは、王家の第一王女で継承順位は一位です。
現在、父である王が病に伏せているため、その代理として政務を行っています。
王家の人間にしては、世間に対して興味がある様で色々試したがる面があります。

システィナは、有能な若手貴族であるルキウスの副官です。
いつも冷静沈着な態度を崩すことなく、ルキウスに絶対の忠誠を尽くしています。

ガウは、バルシュタインの狂犬という異名を持つ存在です。
戦闘を好み、その腕前は主人公をも凌ぐ程です。


展開的には、前作の一件により、主人公はこの都市の秘密などを知る事になります。
今まで常識であった事が実はそうではなかったと知る事になった訳ですが、真相は未だ闇の中にある状態…。
そこで主人公は、何か知っているのではないかとルキウスを訪ねる事になります。

同時に主人公はルキウスからある依頼をされる事に。
この浮遊都市のすべての秘密を握っているとされる存在「ギルバルト」の事を聞かされます。
ギルバルトは、執政公として現在王が伏せっている事で、代理で不慣れなリシアを支えている訳ですが、実際の所はギルバルト自身が国政を取り仕切っている事と変わらない訳ですね。

ルキウスは、ギルバルトを失脚させるために策を練っている訳です。
それこそ最悪、武装蜂起(クーデター)も覚悟の上という…。
しかし、ギルバルトの周辺では色々ときな臭い話があるんですね。
実際、ギルバルトの部下には以前主人公も殺されかけた相手であるガウがいる訳ですね。
そこでルキウスは、護衛として主人公に話を持ちかけてきたと言う経緯があります。

この話を了承した主人公は、ルキウスの補佐官として護衛以外に城内で情報を収集する任務に就く事になります。
そこで出会ったのが、リシアな訳ですね。
何故か主人公を気に入った様で、リシアの方から毎日訪ねて、牢獄などの様子などを話して聞かせる約束をする事に。

主人公としても、彼女からの情報は願ってもないだけに色々聞き出す訳ですが、話す内容は確かなものはあまりなく、更にそれも執政公であるギルバルトの語る内容を鵜呑みにしたものな訳ですね。
まぁ、そうそう外に出る事も出来る立場ではないだけに、得られる情報も人伝になるのも仕方ないですけどね。
実際、彼女はギルバルトの事を信用しきっている訳ですしね。
リシアが得られる情報源がギルバルトだけであれば、尚の事ですね。

そのため、彼女のその一方的な視点だけではなく、現実を見せるために主人公は彼女を牢獄に連れて行き、彼女に現実を見せる事にします。
彼女にとっては、報告で伝え聞く内容とは大きく異なっており、確実にギルバルトへの信頼感は薄れていく事になります。

主人公の言葉を受け、彼女は自分の意思を持つ様になる訳ですね。
まぁ、そうは思ってもまだ小娘である彼女がいきなりギルバルトとやり合うのは到底無理な事であり、勢いむなしくやり込められてしまいますけどね(汗)
でも、今まではそういった反応すらしなかった、ってよりすると思う事すらもなかったのを考えれば驚くべき変化であり、成長でもあるんですけどね。

リシアはいくつなのか分かりませんが、特殊な立場という事もあって、歪な印象があるんですよねぇ。
王女としての顔と、年相応な無邪気な顔など…。
まぁ、この作品の各巻のヒロインは何かしら抱えていますけどねぇ(汗)

リシアがメインな作品な訳ですが、ルキウスとシスティナの描写も多いのも特徴的でしたね。
実際、ルキウスらの色々な秘密が分かったりと、今後に大きく影響しそうな要素が垣間見えますしね。
今までは謎の多いというか、心中を窺い知る事の出来ない所があるだけに、色々見えたのは読み応えがありますねぇ。

まぁ、このシリーズの男性キャラは中々本心を見せない連中ばかりだしなぁ(汗)
女性キャラ同様に難儀なものですけど、いちいち見せてては生きていけない世界なのだろうから仕方ないんでしょうけどね。
個人的には、そういう駆け引きとかしない(できない?)馬鹿正直なキャラのひとりも見たかったですけど、この世界観に合わないか(汗)


Hシーンは、今まで同様に本編での描写はなく、別の未来ではこうなってたという体での展開として描かれています。
今回は、王女でもあるリシアとの関係が描かれる訳ですが、好きな主人公の前では完全に可愛らしい女の娘ですねぇ♪
実際、甘え下手な所もある不器用さが何とも言えない愛らしさを感じますね。

ツンデレとまではいかないかもしれませんが、それに近い所もあるのも良いですね。

印象的には、前作のヒロインであった聖女イレーヌと少し似ているのかなと感じる所はありましたけどね。
どちらも責任のある立場であったり、それぞれの役目以外での素顔は年相応な少女である所などが共通してたかなと。

行為的には、勿論男性経験のない彼女なのでそれ程過激な行為もないですが、ここまでの彼女と歩んできた経緯は散々読んでて分かっているだけに報われた感もありますねぇ。
Hシーンは終盤も終盤にしかないだけに、ここシーンはより甘い雰囲気が強調されていますしね。
でも、作品の構成的にはどうしてもHシーンなのに、一抹の寂しさがあるので完全にHシーンにのめり込みにくいのが残念ですが…。

挿絵もいつも同様に原作画像をそのまま使ってはいませんけど、ハーヴェストノベルズの再現度はかなり高いので、何ら問題はないと思います。


全体的には、色々大きく話が動きかけた印象がありましたね。
核心にまでは触れきってはいない様ですが、ある程度の謎は明らかになったりと見所の多い巻でしたね。
次巻では、数々の謎にケリがつくのかな?

今作では、王女として成長していくリシアの話ではあったのですが、裏ではルキウスとシスティナが裏主人公でもあったかなと思いましたね。
実際、主人公より目立ってた感があったし、ラストの展開がより印象深かったですしね。

次巻の表紙絵の面子が、ティア、ルキウスとシスティナの組み合わせなのが意味深というか関わる話になるんだろうなとは感じさせますね。
ティアも色々他のヒロインと主人公が出会っている間に、身体に何か起きているみたいだしなぁ。

一部、誤字などがあったのが、ちょっと気になったかな。
普段ならそれ程気にならないんですが、この作品はシリアスな作風なだけにそういう部分が目に付くんですよね(汗)



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