Harvest novels 穢翼のユースティア 白き聖女

穢翼のユースティア 白き聖女 (ハーヴェストノベルズ)
佐々宮ちるだ
ハーヴェスト出版
売り上げランキング: 21773

2月発売のハーヴェストノベルズの新刊です。
読み終わったので、レビューです。
PCゲームが原作のノベライズ作品です。

11月に発売された「穢翼のユースティア 黒き羽」から早3作目です。
全5冊なら半分来ましたね、ようやく折り返しかぁ…。

前作までのレビューはこちらからどうぞ
Harvest novels 穢翼のユースティア 黒き羽 レビュー
Harvest novels 穢翼のユースティア 蒼き月 レビュー


基本的な設定は、前作までのページを見てもらうとして(汗)

登場するヒロインも前作同様に、依頼で唯一の生存者の少女「ユースティア・アストレア」(以下ティア)に牢獄を担当する防疫局の隊長の「フィオネ・シルヴァリア」(以下フィオネ)、娼婦街で医者をしている「エリス・フローラリア」(以下エリス)、酒場の店主「メルト・ログティエ」(以下メルト)がいます。
そして今作では、新しくヒロインが登場しています。
祈りの力で都市を空中に留めている聖女「イレーヌ」にイレーヌの身の回りの世話などをこなす「ラヴィリア」がいます。

ティアは、主人公が依頼を受けた件で唯一の生存者の少女です。
背中に羽の生える「羽化病」に冒されています。
主人公が引き取り、一緒に生活をする事になります。
大崩落以前から色々と苦労してきていますが、それを感じさせない明るい性格の持ち主でもあります。

フィオネは、羽化病を発症した患者を調査、保護し、治癒院へと送る組織である防疫局の隊長です。
自分の職務に誇りを持っており、それゆえに真面目で融通の利かない面も。

エリスは、娼婦街で医者をしています。
身内を亡くし、娼館へ売られそうになった所を主人公に身請けされた経緯があります。
主人公に対してのみかなりの情熱を見せますが、それ以外の相手には無愛想な対応に(汗)

メルトは、娼館街の入り口にある酒場「ヴィノレタ」の店主です。
かつては娼婦でもありましたが、不蝕金鎖の先代頭に身請けされている過去があります。

イレーヌは、第29代の聖女であり、日々祈りを捧げ、都市を空に留めています。
盲目でもあり、盲目の聖女と呼ばれています。
民衆の支持は絶大なものがあり、強い影響力を持っています。
意外にきつい物の言い方をする印象があります。

ラヴィリアは、イレーヌの身の回りの世話をする聖堂の神官たちとの連絡役でもあります。
聖女が今の地位に就く以前よりからの知り合いであり、付き合いは長いです。
性格は、狭い世界で過ごしたせいもあってか、世間知らずで純粋過ぎる面も。


展開的には、主人公たちの牢獄へラヴィリアがティアを訪ねてきた事がそもそもの始まりとなります。
ラヴィリアは、聖女イレーヌからの親書を預かってくる事になります。
そこには、ティアが「天使の御子」であり、聖域に来てもらいたいとの内容が記されていました。

当然というか、いきなりティアが天使の御子だと言われる事に、当の本人であるティアもですが主人公たちも半信半疑な状態です。
主人公も最初は相手にもしなかったのですが、必死なラヴィリアの態度にとりあえず詳しい話を聞くために聖女の待つ聖域へ向かう事になります。
なので、今作の舞台は殆どが主人公たちが生活している牢獄ではなく、上層にある聖堂の中で聖女の住まいとされる聖域が舞台となっています。
ずっと牢獄内の展開が続いていただけに、外の世界というかガラッと違う別な環境というのは新鮮さがありますね。

イレーヌと対面した主人公とティアですが、イレーヌはティアの事を夢で見たと語るんですね。
夢の内容を語るイレーヌに主人公は内心、不審なものを感じるのですが、確かに彼女が夢で見た内容は実際にティアが行っていた事であり、日にちも当たっている訳です。
とは言え、現実的な思考をする主人公には、中々鵜呑みにも出来ない話ではあります。
まぁ、主人公ならずも教会内で話を聞いた聖職者たちすらも反応に困る有様だったから、無理もない話ですよね(汗)

更にイレーヌからは、ティアにはこのままここにずっと残ってもらいたいと言う事で、主人公は増々複雑なものを抱く事になります。
イレーヌが夢で神の神託を受けるまでってのは、あまりにも漠然としている話ですからねぇ、明日かもしれないし、このままないのかもしれないし(汗)
なので、とりあえず日数を定めての滞在となる事になる訳ですが、主人公としてはこの場所は落ち着かないし、聖女に対して複雑な感情があるのも影響しています。

主人公がこういう人生を辿った元凶は、そもそも前聖女イレーヌの祈りを怠ったとして、あの「大崩落」が起こった事にある訳ですね。
となれば、今のイレーヌではなく前聖女イレーヌの罪であったと分かっていても、つい強い感情が湧き上がるのは致し方ない事でもあります。
そして、現在でも最近地震が増えている状況が続いています。
主人公としては、地震の揺れは大きさ云々の前に、当時の記憶を呼び起こさせるものであり、忌むべきものな訳ですね。
なので、イレーヌにはティアが本当に御子か真偽は置いておいても、ご神託の件で祈りに集中できていないという事にならないかと危惧してもいます。

それは、主人公ならずも聖教会の最高位の神官長である「ナダル」も同様に思っており、ティアの事で心を乱してしまう事を恐れています。
まぁ、イレーヌはそんな事を聞きいれず、我が道を貫こうとする訳ですが…。
聖女っていうので、大人しい娘を想像してましたが、結構この娘、言う事言う娘なんですよねぇ(汗)
それくらいの負けん気というか、強さがなければとてもこの役目は出来ないのでしょうけどね。

普段は聖女としての彼女の顔と、年相応な彼女の表情が主人公と接する事で見えてくるのは良かったですね、
主人公とのチェスの対局の戦況がそのまま、彼女の心理を表しているのも見所ですね。

そしてイレーヌと対になる存在であるラヴィリアとの関係性も今作では重要な要素ですね。
彼女たちは中々他の人間には何故そこまでと映る程の、特殊とも言える関係性が序盤から垣間見える訳ですが、それがどうしてなのかは終盤に向かう中で明らかになっていきます。
これを見るとイレーヌだけではなく、ラヴィリアを含めたふたりが今作のメインヒロインなのだろうなと感じさせますね。

話が進む中で、聖女という存在の意味などが明らかになる場面は衝撃的でしたね。
この事実は主人公の今までの思いを根底から覆す様な内容でしたからね(汗)
でも、そうなると新たな疑問、謎が出てくるなぁ…。


Hシーンは、今まで同様に本編での描写はなく、別の未来ではこうなってたという体での展開として描かれています。
今回は、相手がイレーヌとラヴィリアのふたりというのが今までとは違う点ですね。
なので、ふたりで賑やかというかほのぼのした雰囲気も味わえるのが本編の彼女たちの姿とはまた違っており、新鮮さがありますね。
このシーンでは、聖女などの立場も関係がなく、ひとりの女性としての幸せが垣間見えるのが微笑ましいですね。

行為は、それぞれの初体験とふたりの身体を合わせた状態での素股行為が描かれています。
まぁ、ボリューム的に過度の期待はしない方がいいですけどね(汗)

挿絵もいつも同様に原作画像をそのまま使ってはいません。
ハーヴェストノベルズの再現度はかなり高いので、何ら問題はないと思います。

今作では、色々新しい事実などが明るみになったりと、割と話が動いたかなと思いきや、よく考えると大して動いていないですね(汗)
一つが明らかになるとまた新たな謎が出てしまうんですよね(汗)
でも、主人公が牢獄という場所に必要以上に固執しなくなって、前を見れる様になったのは大きな前進だとは思いますけどね。
まぁ、一部キャラの運命も大きく動いてしまったりしただけにねぇ…。

次巻で大分大きく動くとは思うけど、どうなっていくんだろうなぁ。
今まであった巻末の予告もないので、さっぱり分からない(汗)
ギリギリまでストーリーを詰め込んで、入れる余裕がなかったのかしら?(汗)

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