Harvest novels 穢翼のユースティア 蒼き月


12月発売のハーヴェストノベルズの新刊です。
読み終わったので、レビューです。
PCゲームが原作のノベライズ作品です。

11月に発売された「穢翼のユースティア 黒き羽」の続編となる2作目です。
前作のレビューはこちらからどうぞ
Harvest novels 穢翼のユースティア 黒き羽 レビュー

基本的な設定は、前作のページを見てもらうとして(汗)


登場するヒロインも前作同様に、依頼で唯一の生存者の少女「ユースティア・アストレア」(以下ティア)に牢獄を担当する防疫局の隊長の「フィオネ・シルヴァリア」(以下フィオネ)、娼婦街で医者をしている「エリス・フローラリア」(以下エリス)、酒場の店主「メルト・ログティエ」(以下メルト)がいます。
他にも数人名前があるキャラクターはいますが、キャラ紹介があったのはこの面子だけです。

ティアは、主人公が依頼を受けた件で唯一の生存者の少女です。
背中に羽の生える「羽化病」に冒されています。
主人公が引き取り、一緒に生活をする事になります。
大崩落以前から色々と苦労してきていますが、それを感じさせない明るい性格の持ち主でもあります。

フィオネは、羽化病を発症した患者を調査、保護し、治癒院へと送る組織である防疫局の隊長です。
自分の職務に誇りを持っており、それゆえに真面目で融通の利かない面も。

エリスは、娼婦街で医者をしています。
身内を亡くし、娼館へ売られそうになった所を主人公に身請けされた経緯があります。
主人公に対してのみかなりの情熱を見せますが、それ以外の相手には無愛想な対応に(汗)

メルトは、娼館街の入り口にある酒場「ヴィノレタ」の店主です。
かつては娼婦でもありましたが、不蝕金鎖の先代頭に身請けされている過去があります。


展開的には、前作で起こった事件も収束した事で平穏を取り戻したかに見えた牢獄内ですが、それもつかの間の事であり、主人公の周辺で麻薬が見つかる事が増えてきています。
主人公の所属する非合法組織である「不蝕金鎖」(ふしょくきんさ)内では、麻薬は御法度であるにも関わらず、麻薬が出回っている訳です。
その麻薬を流しているのは、不蝕金鎖から離反したメンバーが立ち上げた組織である「風錆」(ふうしょう)であり、麻薬など手段を選ばない方法で最近勢力を拡大しつつある状況な訳ですね。

同じ組織から派生した経緯などもあり、互いの衝突は避けられず、いつ大規模な抗争になってもおかしくない危険性があります。
今作では、不蝕金鎖と風錆との関係を主に描いた展開になっていますが、それだけではなく今作のメインヒロインであるエリスとの関係を描いてもいますね。
前作の彼女の言動から、一筋縄ではいかない娘かと思ってましたが、予想以上でしたね(汗)

まぁ、前作でも主人公の家に厄介になるティアを人間扱いしない言動などでも、そこら辺は垣間見えていましたが(汗)
そもそもエリスはずっと主人公に傍に置いて欲しいと言い続けているんですね。
そこには、主人公がかつて彼女が娼館に流れた時に、彼女を身請けした経緯があり、身請けしたにも関わらず何もしてこない主人公を不満に思っている訳です。

主人公が身請けしたにも関わらず、何もしないのには主人公の過去に秘密があるんですが、これをエリスに伝えるか否かで迷っている事で、結果的に主人公とエリスの関係性は歪なものへと変化していく事になります。
毎回同じやり取りをし、変わらない関係性だと思いきや、実際はどこか不安定なものをエリスの言動に垣間見る事ができますね。

序盤から中盤にかけては、メインはあくまでも組織同士の対立に話が寄っているだけに、その合間、合間に彼女との展開があるくらいですけどね。
でも、その間にも少しづつエリスの心は病んでいく事になるのが、何とも言えない不安感を掻き立てますね(汗)
主人公もその状況を危惧してはいますが、組織の事で中々彼女と向き合えていないのが、歯がゆいんですよね。
まぁ、あの時点では如何に時間があったとしても、事態は好転しなかったでしょうけどね、今までもずっとその機会はあっただろうし。

組織の対立では、不蝕金鎖のリーダーである主人公の昔馴染みの「ジーク」と風錆のリーダーである「ベルナド」との因縁の関係性なども見所のひとつですね。
まぁ、前作よりも男臭い回とも言えましょうけど(汗)
このシリーズは人間関係の繋がりなども魅力の一つだと思うので、読む分にはいいんですが、どうしても色気のない展開にはなってしまうのは致し方ないですね。
それだけ各キャラクターが立っているって事でもあるんですけどねぇ(汗)

ベルナドは、何か結構いい年齢らしいけど、何か子供というか小悪党感が端々に垣間見えるのが、良くも悪くも人間味のあるキャラぇでしたね。
まぁ、やっている事は可愛くも何ともない外道ですがね(汗)
ジークは、内心では色々と悩んだりしているんですが、表面ではそれを出さない事もあり、かなり格好いいキャラとも言えるんですが、、個人的にはあんまり好みなタイプではないんだよなぁ(汗)
…嫉妬ですかね、格好良すぎての(汗)
ジークとベルナドとの決着シーンでは、中々盛り上がりそうな場面なんですが、結構あっさりケリが付いた様な気も…?

組織間での対立が収束に向かってからは、エリスを中心とした展開に本格的にシフトしていく事になります。
まぁ、組織対立の間も色々と主人公を振り回すというか掻き乱していた彼女なんですが、ここら辺にまで来ると彼女の状態はかなり深刻な所にまで達しています(汗)
主人公の言葉も彼女には届かず、逆に彼女の言葉に主人公は自らの心の奥底に仕舞い込んでいる過去を引き出される事になる始末…。
ここで明らかとなるエリスを身請けした理由、動機などが明らかになっていく過程は見応えがありますが、こういう事でってのは予想を裏切られましたね(汗)

前作で感じた主人公のイメージよりも、今作の方が色々と脆いというか弱さを感じる描写が多かった気がしますね。
まぁ、今作では精神的なものも、腕っぷしな面でも弱さを見せてたしなぁ(汗)
何だろ、むっつりヘタレって感じ?(汗)

Hシーンでは、前作同様に本編での描写はなく、別の未来ではこうなってたという体での展開として描かれています。
本編でのエリスの状態を見てきてた後なだけに、こういう女性としての彼女の姿の描写は何か不思議と言うか、新鮮に映りますね。
本編がアレだからなぁ、特に感慨深いなぁ(汗)
彼女は経験がないので、あまり激しい行為などは展開されないのも前作同様ですね。
多分、今後の作品のヒロインも全員そうなんだろうなぁ。

でも、前作でもHシーンを見て思ったけど、ヒロインと結ばれて幸せなはずなのに、どこかそう思えない雰囲気を感じさせるのは何でしょうねぇ(汗)
特にエリスとの場合は、前作のフィオネと比べても幸せなはずなのに…って感じがより強く感じてしまうんだよなぁ…。
このせいで何かHシーンに集中できないし、今後の作品で登場するヒロインとも心底楽しめないのかなと思うと、何か複雑ですね(汗)

挿絵も前作同様に原作画像をそのまま使ってはいません。
ハーヴェストノベルズの再現度はかなり高いので、何ら問題はないでしょう。
Hシーンが少ないゆえに、エリスの絵があまりないのは残念ですが(汗)

他にも今作では、初登場のキャラクターが現れるなど新たな謎というか展開を感じさせるシーンが印象的でしたね。
今後の展開が気になりますけど、次作は2月発売予定なんですねぇ。
毎月出るのかと思ってたので、ちと残念(汗)
予告を見るに、次はイレーヌって娘がメインヒロインなのかな?

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原作PC版
穢翼のユースティア 初回版
オーガスト (2011-04-28)


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