Harvest novels 穢翼のユースティア 黒き羽

穢翼のユースティア 黒き羽 (ハーヴェストノベルズ)
佐々宮ちるだ
ハーヴェスト出版
売り上げランキング: 5317

11月発売のハーヴェストノベルズの新刊です。
読み終わったので、レビューです。
PCゲーム版が原作のノベライズ作品です。

いやぁ、久しぶりとなるハーヴェストノベルズの新刊ですね。
最後に出たのが、「リトルバスターズ! エクスタシー Character Anthology 朱鷺戸沙耶編」で2010年の12月発売ですから、ほぼ1年ぶりとなる新刊に(汗)
正直、もう新刊は出ないのかなと半ば諦めていただけに嬉しいです♪

そんな今作ですが、何と全5巻構成という大ボリュームらしいですね(汗)
力の入れようが伝わってきますねぇ、…このために1年新刊出なかったとか?(汗)

私は、勿論?原作版未プレイですので、的外れな事書いている場合もあるので、そこら辺をご理解の上で読んでくださいね(汗)

物語の舞台は、「牢獄」と称されている浮遊都市ノーヴァス・アイテルの中でも最下層に位置する一画。
十数年前に起きた「大崩落」によって、都市の一部が沈み、周囲と隔離されたエリアで争い事が絶えなかった牢獄で幼い頃から主人公は、非合法組織「不蝕金鎖」(ふしょくきんさ)の一員として暗殺者として活動していた経緯があります。
組織の依頼で、行方不明の馬車の捜索を行っていた主人公が目撃したのは、馬車の乗員であったと思わしき人間たちの惨殺体と唯一無事であった少女。
その少女は身体から謎の光を発し、主人公はその光をかつて大崩落の際に目撃した「終わりの夕焼け」(トラジェディア)と酷似していると感じ…と言う展開です。

登場するヒロインは、依頼で唯一の生存者の少女「ユースティア・アストレア」(以下ティア)に牢獄を担当する防疫局の隊長の「フィオネ・シルヴァリア」(以下フィオネ)、娼婦街で医者をしている「エリス・フローラリア」(以下エリス)、酒場の店主「メルト・ログティエ」(以下メルト)がいます。
他にも数人名前があるキャラクターはいますが、キャラ紹介があったのはこの面子だけです。

ティアは、主人公が依頼を受けた件で唯一の生存者の少女です。
背中に羽の生える「羽化病」に冒されています。
主人公が引き取り、一緒に生活をする事になります。
大崩落以前から色々と苦労してきていますが、それを感じさせない明るい性格の持ち主でもあります。

フィオネは、羽化病を発症した患者を調査、保護し、治癒院へと送る組織である防疫局の隊長です。
自分の職務に誇りを持っており、それゆえに真面目で融通の利かない面も。

エリスは、娼婦街で医者をしています。
身内を亡くし、娼館へ売られそうになった所を主人公に身請けされた経緯があります。
主人公に対してのみかなりの情熱を見せますが、それ以外の相手には無愛想な対応に(汗)

メルトは、娼館街の入り口にある酒場「ヴィノレタ」の店主です。
かつては娼婦でもありましたが、不蝕金鎖の先代頭に身請けされている過去があります。


展開的には、主人公は依頼の件でティアを保護する形になりますが、彼女の身体は羽化病に冒されており、周囲にそれを隠しながら彼女と生活を共にする事になります。

もともと羽化病は、牢獄を中心として蔓延しつつある伝染病とされ、その症状が発症した人間の背中には羽が生える様になります。
そのため羽化病患者は、「羽つき」と呼ばれています。
羽化病が伝染病であるとされるために、防疫局強制執行部、通称「羽狩り」は、羽化病を発症した人間を保護し、治癒院と呼ばれる施設へと送る事になります。
しかし、強制執行部と言われる様に荒っぽい強引な連行の手法には、牢獄民からの支持は得られておらず、嫌われています。

まぁ、身内が羽化病を発症して匿っていたのを強制的に連れて行くのでは、好かれる要素などどこにもないのですが(汗)

主人公は、彼女を発見した際に目撃した、あの不思議な光の事や何者に馬車が襲撃されたかなどの情報を聞き出そうと彼女を保護する事になります。
丁度、牢獄では防疫局からフィオナが隊長として赴任してきた事で、益々羽狩りの活動が活発になっている状況なために、ティアを放っておくには危険な状況でもあります。

ここら辺では、他の羽つきが羽狩りに連れて行かれる状況などが描写されており、この地の抱える問題の一端が垣間見え、緊迫感を感じますねぇ。
いつティアが目を付けられるのではないかと思うと、ハラハラものですね(汗)
そして、そんな最中にティアの身に起こった出来事は、その場にいた主人公に彼女が普通の人間ではないと強く印象付ける展開となっています。
まぁ、謎の光を放ったりしていたので、普通ではないとは思いましたが、もう何でもアリなんでしょうか、彼女は?(汗)

しかし、物語は徐々にティアから離れ、フィオネ側への話にシフトしていく事になります。
主人公がティアと出会う際に出くわした惨劇の犯人とされている黒い化け物の噂が未だにあり、その被害者が後を絶たない状況が続いている状況なんですね。
そのため、不蝕金鎖に羽狩りから協力を依頼される事になり、主人公がその代表としてフィオネと組む事になっていく流れとなっています。
なので、ここからはフィオネ編とでも言える彼女をメインとした展開へとなっていく事になります。

生真面目で融通の利かない彼女との行動は中々序盤は噛み合いませんが、徐々に行動を共にしていく事で彼女の人となりなどを理解しておくことになり、お互いを信頼していく流れが丁寧に描かれており、良かったですね。
今までは単なる堅物だと思われていたフィオネの女性らしく可愛らしい一面とか印象的でしたね♪

主人公たちは、黒い化け物…「黒羽」と呼ばれる様になった存在を捜し、聞き込み調査などをする事になりますが、中々ここでの過程はじっくり描かれており、読み応えがありますね。
少しづつ黒羽へと近づいている感覚が味わえますねぇ。
また黒羽が謎めいた存在である事がこの話を謎めいて緊迫感のあるものにしていますね。
黒羽の姿が挿絵では一切描かれていないこともあって、どういう奴かは文章で想像するしかないのが、逆に不気味な印象づけていると思います。
…どうしよ、実際原作見て、意外にしょぼかったら(汗)

調査が進むにつれて黒羽に対し、フィオネがある事に気づいていくのですが、前述の挿絵がない件もあってか、ちょっと唐突な印象がありましたね(汗)
原作でも絵がなくて、いきなり明かされる事になるのだろうか?
まぁ、そこまで気にする要素ではないんですけどね、私がそう思ったってだけで(汗)

少しづつ二人の関係も黒羽の調査を経て、当初に比べたらだいぶ彼女も態度が柔らかい表情を見せる様になってくるのですが…。
残念ながら、今作ではHシーンは本編では一切ありません(汗)

どういう事かと言うと、最終的には主人公はフィオネとはそういった関係にならないままで今作を終えるんですね。
そのため、Hシーンもないと言う事に(汗)
一応、これじゃ何のためのハーヴェストノベルズなのかという事で、本編とは違った別の未来みたいなエピソードとしてフィオネを恋人としてのHシーンが収録されています。
23ページ程のエピソードで描かれていますが、本編がまだまだ続くであろうだけに何だろ、幸せな話なのに物語はここで止まると思うと、何故かバッドエンドにも見えなくない気がしますね。

まぁ、それは考えすぎなのでしょうけどね(汗)

Hシーン的には、フィオネとの甘い恋人関係が描かれており、本編では見えなかったフィオネの女性らしさがより強く発揮されていますね。
勿論、生真面目で職務に励んでいた彼女なだけにHに関しては、恥じらい、緊張する姿は魅力的ですね。
いつもの凛々しさとはまた違う、自分に自信を持っていないとばかりのか弱さを感じさせますね。

行為的には、初めての経験でもあるので、初体験のみと行為としては大人しめではありますけども、本編では味わえない甘い雰囲気は見所じゃないかと思います。

挿絵は、原作の画像ではなく、ハーヴェストノベルズ恒例のペン画で仕上げられています。
毎回、思うけどよく原作絵の雰囲気を再現しているなぁと思ってしまいますね。
いつも描かれている人は明記がないんですが、誰なんだろうか?

原作版とそれ程、違和感は感じないと思うので、気にならないと思います。

しかし、久しぶりに全編シリアスなスト―リーの作品を読んだ気がします。
個人的にはかなり先が気になって読んでしまいました。
全5作という事で長い付き合いになりそうですな(汗)
来年内で完結するのだろうか…?

よく考えると1000円近いノベルを5冊分買うとなると、原作版を中古位なら買えそうな額になりますね(汗)
でも、調べてみたら、結構中古でも高い様で、5冊分と割と近い値段だったから未だに人気作なんですね、本当に。

次回作は、エリスがメインの話になりそうなのかな? 予告を見るに。
…やはり、次回もずっとああいう構成なのかな、Hシーンは(汗)
話は面白いけど、やはりアダルト作品と考えると、その点はちょっと微妙ですかね(汗)
その要素が気にならなければ、楽しめると思います。

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